17歳のシーン by 澤部



鋭く尖ったナイフ。
エレキギターより尖ったナイフ。
テレキャスターより尖ったナイフ。
体重は、93.6kg。


太陽が高い。寒い。通りで。
まるで普段着でゲレンデに出たときのような寒さ。
校舎の非常階段からは富士山が綺麗に見えた。
高層マンションがなければより綺麗なのだろう。
でも高層マンションをできればうらみたくない。
だってさ、彼には罪がない。
そんなところにある富士山がいけないんだ。
もうちょっと!左によってくれ。


あと5日で入試なんだけれども、
僕の頭がそれどころではなくなっている。
あと彼ら、彼女たちと顔をあわせることは、
もう15回あるかないか、だそうで、
すごく切なくなる。
中には一生あわなくなる人間もいるだろう。
中には一生を通じて親交をもつ人間もいるだろう。
これがとても悲しい。
それがとても悲しいんだっ!
一生逢わなさそうで素敵な女の子には告白してしまおうか。
まあ告白したところでどうってことないんだろうけれども。


明日で18歳です。
ナイーヴな僕は全国の皆様からの、
励ましの言葉を待っています。


国家が僕に車と性描写を許す。
快楽天でも買ってみようか。なんてね。


あー。CITROBALの「youth」がすげー染みる。