ハイテンション by 澤部



だった。ハイテンションのきわみ。
それでもなんだか胸の奥がからっきし、だ。
あぁ、もっと刺激がほしい。
なんて考える僕はおろかだろうか。


気持ちに整理がついてきたので、いろいろいわせて頂きます。
自殺という行為をした彼女はどれ程までの覚悟ができていたのか?
ある人はいう。自殺は最大の罪だ、と。
まぁ、大げさかもしれないが僕はその意見に賛成したい。
その人が生きてきた多くの時間は何のためにあったのか。
その時間は誰のおかげで過ごせたのか。
恩をあだで返すのは、ひどいことだ。
同情の裏で、そうとも思うのだ。
そして思う。同情も罪かもしれない、と。
大体彼女はなぜ逃げ道を作れなかったのか。
逃げ道なんてものは究極作れば果てなくある。
僕は彼女のことに関して一握りも知ったつもりは無いが、
そして彼女の出したひとつの結論(とても懸命な判断とは思えないが)に対して、
とやかく言える筋合いも無い。
だが、彼女はひっそりと死ぬことより、
何万人もの人間の足を止め、多くの人間に迷惑をかけた。
これくらいいわれてもいいような、覚悟はあったのだろうか。
「これ以上何を言えってんだよ」
改めて自分に問う日が、きっと訪れる。
いつになるかわからない。
僕は彼女の選択が正しくならないように、と考えるばかりだ。