春にして君を想う by 澤部



連続更新


帰り道は春を思わせる日差しだった。
川沿いに自転車を走らせる。
はっぴいえんどが聴きたくなったが、
流れる曲はパラダイス・ガラージ「チョコパ」。
「野良猫あったらこんにちわ
野良猫もこっち向いてこんにちわ
野良猫さんに名前はあんの
野良猫だって名前くらいあるでしょう」
という歌詞が出てくるのだが、
そこで白い手袋をしたふわふわに遭遇。
目が合ったが何もいわずに彼(女かも)は去っていった。
でも多分野良じゃないな。
首輪はしていなかったけれども、大事に飼われてそうな感じ。
さまざまな思惑の域を越えて、
言葉がやっとでる瞬間に、僕は息を潜めるのだ。
ビルの影が広がっていくときに、君は何を想うのか。
今度逢ったら是非教えてください。


「僕のアパートはしずか」
豊田道倫さんの曲でそういう曲がある。
sexy開設前の豊田さんが書いていた日記みたいなサイトの、
ある日のセットリストに、その名前はあった。
僕の胸をなぜか締め付けるタイトル。
甲州街道はもう秋なのさ」くらい好きなタイトルだ。
曲は聴いたことないのだが、次の2daysで思い切ってリクエストしてみようかな。
とか想った。