Don't Let's Start by 澤部


バイトだった。
仕事にも少しは慣れてきたのかもしれない。
本屋でバイトをしていると、普段は見えない人間模様が見える。
東京の隅っこで生きる人間。
彼らの服装やしゃべりかたでさまざまなフィクションが生まれる。
これは意外と面白いバイトだぞ。


僕はずっと人間が好きだと思い込んできたが、
実はそんなこと、ないのかもしれない。
と思ってしまったが、さっき先輩と電話していたら、
そんな考えは吹き飛んでしまった。
いろんな人とあって話をしたい。
電話をください。愛しています。電話をください。
もしくはどっかで待ち合わせてしゃべりましょう。
気の合う人と話をして、笑ったりしたい。
最近、それがなかなかできていない。
そう考えたら人生、つらいかも知れん。


バイトの18歳の男の子。
一見怖そうに見えるが話してみると、いい人だった。
学歴もなかなか、高いらしく、話にそういう面を混ぜていた。
その部分が鼻にかかったのは低学歴のひがみなのだか。
ただ、ほぼ初対面なのに「女の子紹介して」はないだろう。


「能ある鷹は爪を隠す」
昔の人は本当にいいことをいう。
僕が本当に「この人かっこいいなぁ。魅力的だなぁ」と思う人間は、
普段そういう面を表に出さない。
必要以上にはさらさない。なんて潔くてかっこいいんだろう。
もちろん、そこまで寡黙でいる必要もないのかもしれない。


本日の印象派
パラダイス・ガラージ/海の町 山の町 川の町
自転車に乗っていてよかった。
こんな日にあるってたら足をとられるに決まっている。
そう思いながらこの曲があたまのなかでかかっていた。
こういう曲を書ける、っていうことは存外すごいとおもうのよ。
これとか「いい湯〜You〜だな」とか。
さわりだけ聞くとどうでもいいように聞こえるけれども、
実はすごくみみに残る。これがポップってやつなのかもしれない。