企みは何もいわず袖口で生き続けている by 澤部


池袋に行ってレコード屋を蹴散らしに。予算3000円。
ユニオンいって、レコファンいって、芳林堂コミックプラザいって、
ココナッツいって、ジュンク堂いって、もっかいレコファン
低予算ゆえの当たり障りのないお店ばっかり。ココナッツ除く。
お金があればレコード社池袋とか行くんだけれども。
まずユニオンでNRBQの「wild weekend」のレコードを840円。
スティーリー・ダンの「幻想の摩天楼」のCDを735円。
前者は前から結構探していたアルバム。こんな値段で見つかるとは。
まだ聞いていない。眠る前にそっとかけてみようかと思っている。
後者は前にある人がスティーリー・ダンについて、
熱く語っているのを遠巻きに聴いていたので。
とりあえず、安いのから、というわけでこれを。
聴いた。いい。ちゃんとした感想は後日。
レコファンではたいした収穫もなく、一度は立ち去る。
だるまやで前にTMBGリンカーンのレコードが1480円で、
売っていたことを思い出したが、予算が終わってしまうので、
直接足を運ぶことなく保留。
芳林堂ではちょっと漫画をみる。規模が小さいぜ。
ジュンク堂へいくことを決意。
ココナッツは珍しく収穫なし。
フランク・ブラックの弾丸ボレロを買うかどうか迷ったくらい。
で、ジュンク堂にいって「こぐまレンサ」という漫画を手に取るも、
予算を考えて棚に戻す。
そんでレコファンに戻ってみる。
TMBGの「No!」が1200円だったが思い切って購入。ちょっと聴いた。
やっぱりね、この人たちはすごい。天才。
3曲目のエレピに乗るボーカルは、
レコードプレイヤーを買ったばっかりのころを思い出す。
針をだめにする、あの音ね。
しかし、エンケンにしてもyes,mama ok?にしても、NRBQにしてもTMBGにしても、
万人が聴いても受け入れやすいと思う音楽が、
地下でくすぶっている、という状況が、僕は憎い。
クラシックだって変な誤解はいまだに解かれていない。
情報社会の哀しさを僕はこうやって知った。