頭の中が気まぐれであふれていたころ by 澤部



僕の大好きなザ・コレクターズの「時計発明家」より。
ああ、お前の所為さ。そうさ、時計発明家。
18歳になってすごく戸惑っている。
なんせ僕は井の中の蛙。大海を知らず、っていうの?
急に海に放り込もうとする学者もいれば、
いや、川に放流してやるべきだ、とかいう学者もいて、
議論が重ねられているうちは透明のプラスティックの箱の中。
そんな時期にいる、とかいっても分かりにくいか。ちょっと。


部屋ではXTCのNONSUCHがかかっている。名盤だよなぁ。
あれとか最高。「ロック」とかかなり重くても聴かせる感じで。
この曲の続編に「ユア・ディクショナリー」あたりが、
かぶってくるんじゃないんでしょうか。(アップル・ヴィーナス収録)
そうそう。92年のアルバムなのに、メロディに埃がかぶることはない。
この音楽も綿密な音楽だ。
昨日のバーンスタインと比べても許されるほどだと僕は思う。
冒涜だ、という人間はいないだろう。
いや、わからないな…。


最近は何も考えたくない。
勉強もしたくない。
音楽だけなにも考えずに聴いていたい。
音楽は僕に無償の愛を与えてくれている!
だなんて思ってたけれども、僕はバカだった。
音楽を聴けば聴くほど心は磨り減る。