出た by 澤部



高音。
朝からお湯ばっかり飲んでたら復活してた。
風邪じゃねえな。昨日のカラオケだ。
そうさな、強いて言うなら「愛をとりもどせ!」かな。


今日は学校の音楽祭。
中高一貫なので、ボレロのような曲から、
ジェリコみたいな曲まで。文化週間のとりを飾る、
そんないかしたイヴェントなのだ。
音楽祭のラストには必ずハレルヤが演奏される。
宗教学校とかいうわけでもないのに。
でもそれが大いに盛り上がるのだ。
指揮者の先生のパフォーマンスがロックで、最高なのだ。
去年までは練馬文化センターで行われていたのだが、
今年からは東京芸術劇場
そんな最高の会場で演奏できるなら、
笑われたってやりますよ。
で。東京芸術劇場の音響はなんというか…すごい。
音が全部返って来る。モニターなんていらねぇな。
というか、東京芸術劇場でポップスを歌ったのは、
ひょっとしたら僕が初めてだったりしないのだろうか。
…しないな。
で、僕的には成功。
すごく気持ちよかった。…キモッチョワイヨー。
フィッシュマンズの「いかれたbaby」が終わったら、
なんとアンコールがかかってしまった。
「いいの!?やっちゃうよ!?」と何度か確認をとった後に、
パラダイス・ガラージの「I LOVE YOU」を歌う。
こっちはあんまり笑う人もいなかった気がする。
ただ高音が少し出なくって変に裏返っちゃって、
それは僕も笑ってしまったけれども。
それでステージが終わりはけたら、舞台袖の人たちの大勢が、
温かく向かいいれてくれた。
先生の話だと、「個人演奏でアンコールが起こるのは、
異例中の異例」だそう。
時間を延長してしまって申し訳ない気分でもいたので、
その辺ほっとした。
そして、ギターをしまってる時に思い出した。
「あれ。僕、ラブソングしか歌ってねぇなぁ」と。


いや、でもね。本当にいい経験をしましたよ。
最高にエクスタシーでした。いや、もはや、出た。