サマーソニック二日目 by あきと

feelingroovy2005-08-17


サマソニに行ってきた。最初で恐らく最後のサマフェス参加体験を記しておく。

駅を降り立つとものすごい暑さ。夏であることを感じざるを得ない。これは海に行くしかないでしょう、とばかりに海へ直行。タワーの出資によるステージが出来ていて、ラバーズが流れている。まずはタコスとか買って乾杯。海風を浴びながらくつろいでいると、ゆるい感じのバンドが始まる。日差しが強く、あっという間に腕とか真っ赤になってくる。連れの一人があまりの熱さに早くも体調がやばくなりそうなので移動。

リップスライムをちょっと観たかったのでマリンスタジアムをちょっと覗く。カラオケって感じ。聴いたことある曲を一曲聴いたら十分満足したので、展示場に移動。

連れの希望でソニックステージでねちっこいグルーブのロックバンドとギターポップバンドを観る。共になかなか良かった。後者はシンプルなバンド構成なのに音作りに個性があって特に良し。ボーカルとメロのラインがプレファブスプラウトを彷彿させた。

民生好きな連れの希望でPuffyをのぞく。(Puffyって一発変換されるのか。すごいな)アイドル的な受け取り方をしている人達が来ていてちょっと場違いな感じ。彼らのライブでは我々の方が異邦人なのだろうが。ロディーフレームが始まるので、連れをおいてソニックステージに戻る。

ロディーフレームはギター一本で弾き語り。客はまばらで座って観れた。客との距離感が凄く近くて、十年前に住んでいたバースの隣町のブリストルの小さなパブにニックヘイワードが来たときのことを思い出した。アズカメ時代の曲も弾き語っていて、イギリスのベテランミュージシャン的な雰囲気を満喫。

Puffy居残り組と合流し、ティーンエイジを待っているとニューウェーブ〜パンク的なちょっと痛めのバンドが始まる。こんな試練の時間もイベント的か。

ティーンエイジはリラックスした雰囲気。素晴らしいコーラスにかっちりした演奏で、安心してしみじみいい曲を味わうことが出来た。最新アルバムからの曲が多かったが、一つ前と二つ前のアルバムからも結構演奏してくれてうれしかった。初期の曲が一番盛り上がっていたが、最近(と言ってもここ五年くらいか)の曲が好きだ(さわべくん風)。

結構ウィーザー〜オアシスに流れたようで、人が大分減ったソニックステージでトリのラーズを待つが、なかなか出てこない。誰か出てきたと思いきや、MTVかなんかのスタッフで、危険行為がないように注意を促す。ラーズでそんなことはないだろうと思いきや、メンバーが漸く出てくると観客が絶叫とともにステージに押し寄せる。思わず自分も。大阪公演を観た友達から聞いていた通り、リーの歌も演奏もしっかりしている(注:リーは麻薬のやり過ぎで気が違ったという噂が流れていた)。フィーリンにタイムレスメロディ。阿鼻叫喚の観客。思わず自分も。そしてゼアシーゴーズ。。。絶叫のような大合唱。当然自分も。最後はルッキングラス。感動的で、少し泣けた。隣の知らない女の子も目頭を押さえていた。リーは結局一言もしゃべらず、手を上げては去って行った。神々しいばかりのステージで、リーは生き仏のようだった。連れが、
”60'sのバンドってこんな感じだったんじゃないかなって思ったよ”
と言っていて、全く同感だった。伝説になっていたラーズは神秘さを失わずに輝いていた。

オアシスの方が遅く始まっているはずなので、マリンステージに足を運ぶ。他のステージにいた全員が向かっていて、祭りの終焉が近づくのを感じた。マリンステージは通路もびっちり。終電が早いのか立ち去った人達の代わりに席に着くことができた。悪ガキだという噂だった彼らはもうベテランになっていて、貫禄のステージだった。安心して観れたせいか、心地よい潮風を浴びながら少し眠りに落ちた。初期の名曲での大合唱で起きると、ステージアクトが終わり、花火があがって祭りの終わりを告げていた。