細野さん by 澤部



今日の日記は調子がよくってちょっとだけ長いっすよ。


朝、起きてインスタントのラーメンをたいらげ、
イギー・ポップのブートヴィデオを鑑賞。
その後、見ていなかった奥田民生さんのひとり股旅のヴィデオを見る。
すばらしい。がキリがなくなったので昼食を摂りに行こうと、
家を後にするのだが、いまいちお金もないので、
カップ麺とサラダを購入しておうちで食べた。
スパンクハッピーのcomputer house of modeを掛けながら、
部屋の掃除を着々と進めるが、机の上からものがなくなることはない。
鋭く考えを開くのだが菊地成孔さんの甘だるい声にやられてしまう。
結果は「なんかあたらしく棚がほしーなー」という頭の悪いものに。
きっと打開策が出せなかったのは前髪が邪魔だからだ。
と思い込み、散髪にも行った。冬だし大胆にはきらなかった。
その後昨日録音した音楽を聴きながら図書館に向かう。
借りてたCDを返して新しくまた借りた。
浅川マキ/闇のなかに置き去りにして
細野晴臣泰安洋行
細野晴臣/オムニ・サイト・シーイング
山下達郎/FOR YOU
ジョン・コルトレーン/至上の愛
の五枚。浅川マキで始まりコルトレーンで落とす高校生は、
果たして社会にでてやっていけるのか。
大学やら会社で上手く馴染めるのか。
それはいいとして、昨日はエンケンを聴きまくった。
以前、「満足できるかな」をCDで聴く機会があったのだが、
やっぱりレコードは違う。
まるっこくって、彼の声にとても合う。
「音が丸いって言っても情報量が少ないって言われたら終わりやしな」
というのは前に友人から言われた言葉。
もしそうだとしてもCDに慣れてしまっている世代としては、
レコードに対しての手間とかも愛情の範囲内。これだから好きなんだ。
そうそう遠藤賢司で思い出した。
「不滅の男」は本当にすごかった。
友人がいなければ号泣していたかもしれない。
あの映画は日本の映画史上に刻まれるべく名画。本当に感動した。
なんと言おうか音楽をジャンルで分けることの不粋さ。
そのことを痛感させられる映画だった。非常にすばらしい。
こんな素敵な先輩がたくさんいる日本に生まれてこれて嬉しい。
うそじゃないよ。本当だってば。
エンケンの四畳半ロック」を聴いてから映画をみると、
7年で人間はこうもパワーアップするのか、と疑問になりますから。
あ、話がそれてしまった。戻そう。
図書館では「文藝」も読んだ。豊田さんの「新宿」を読みふける。
これは彼の音楽にも言える事だけれども、
彼の表現はどれもとっても生々しい。
ギターの音、些細なノイズ、声。
その、いやらしさが小説にも浮かんでいた。
少し拙く感じる部分もなかったとは言えないが、
そういうところを含めて豊田さんを感じる。
ところで「とよた」なの「とよだ」なの。
僕は後者を使っているんですが。
図書館を出て図書館の近くのエロ本の数も豊富な古書店へ向かう。
だがこんな夕方にエロ本なんか買ってられっか。という話。
ボリス・ヴィアンの「心臓抜き」を購入。
何かに迷ったらヴィアンを読む。
胸でファズ・ギターをかき鳴らすように読む。
俺たちはまだ性春、いや青春知らずさ。
これから読むよ。ヴィアン。あんたが僕は大好きだ。
才能と年齢を分けてくれ。
家に帰ってジョン・コルトレーンを聴く。
母親が「コルトレーン?」と訊くので、
ガリ勉っぽいでしょ」と応対。
その後細野さんを聴く。
細野さんとは小4以来の付き合いだ。
つまりは来月で人生の半分を細野さんと共にしている事になる。
小4っていうと9歳だ。
あの頃、トロピカル・ダンディの匂いが好きだったなぁ。
切欠は図工の先生だった。
彼女は今何をやっているのだろうか。
芸術家としてなんかやっていたらうれしいなぁ。
彼女は「オムニ・サイト・シーイングは最高だ!」
とずっと言っていた(気がする)のだが、
9年越しでやっと聴いた。ありがとう。
彼女もなにかうまいことやってたらいいのに。