昨日のことについて by さわべ



ずっと暇なはずだったんだ。


放送を開始しようとしても、なぜだか流れない。
クラシックのCDで試したら、ぜんぜん音が流れない。
シュガーベイブのMDではどうだろう、と試した。
やはり流れない。
途方にくれていると先生が。
「この軽い音楽はどうにかならんのか」と。
外に出てみると確かに校庭に流れている「SHOW」。
なるほど。アンプがいかれているのか。
僕とアンプの格闘が始まった。
まずなぜ放送室で流れないのか。
そこに集中してみる。
スピーカーの配線が馬鹿になっているのか?
いろいろ試してみたが、流れない。
ミキサーにはシグナルはでているのだ。
…ミキサーからアンプに行くまでのケーブルがねずみにでも食われたか?
見た目では判断できない。
格闘から1時間が経とうとしたとき、
アンプが「ジジッ…」となって、
そのとき再生されていたXTC「This is pop」が不意に流れた。
わぉ!と思うもつかの間。
彼はすぐにご機嫌斜め。またおかしくなってしまった。
僕はこのことでやる気をなくし、もうしらねぇ。
ともってきたギターでセルロイドをかき鳴らしていた。
そしたらまた「ジジッ」ってなってまたついた。
今度は長く続いた。一曲もった。
でもまた消えてしまう。
これは僕の力ではどうにもならん。と学校側に修理に出しとくように、
といって片付けた。
またギターをかき鳴らしていると、
ノックの音が。曲を作っている途中だったので、
いそいそと無理やり「枯葉」を演奏して(趣味のあう先生だと思ったの)、
「はーい」と。
そしたらあなた。入ってきたのは女子だった。
そうね、振られた子だ。
いまだに未練を引きずる僕に対してなんだ、あなたはー!
といってやろうかと思った。
で、彼女はなにをしにきたのかというと、
差し入れだった。去年を思い出す。
あったかいお茶とばかうけとクランキーのチョコと、
いくつかのあめ。
いくら簡易暖房が入ったからといってもいまだに寒いこの放送室。
すごくうれしいものだ。
あったかいけど、どこかふに落ちない。とも考えていた。
その彼女も出て行ってからしばらくすると、
アンプはついに消えずにアルバム一枚耐えた。
お昼休みの選曲になんとか間に合った。
で、お昼を食べに食堂へ行った。
帰ってくるとまぁまぁな時間で、あと20分で皆さんはお昼。
選曲はきのうの日記を。
ダウンタウンをかけ終わり、じゃあ終わりだ。
となっているところに、また彼女。
「お昼食べたー?」
心配はありがたいのだが、なんか…もやもやするんだ。
「もう食べちゃった」というと、
そりゃ、よかった、と出て行った。
んー、解らん。
で、すべての仕事を終わらせ、図書券をもらい、ジュンク堂へ。
ボリス・ヴィアンの「ぼくはくたばりたくない」を購入。
よんでます。いいよ。大好きだ。ヴィアン。