マーキーナイト by さわべ

楽しかったです。
1組目はトルネード竜巻。
キーボードの曽我さんは面白い顔の人で、
なんだか吸い込まれそうな感じだった。
音楽はなんだか緊張感があってとても素敵だった。
ドラムの人のバスドラ（グレッチ！いいなー）が僕の気管支を締め付けてきました。
2組目は今年の初めにシンバルズを解散したオキイレイジ。
今回のお目当て。
ちなみに。
ラントのワンマンで見たときは髪はちりちりしてなかった。
坂さん、美弥子さんという鍵盤勢。
よくないわけが無い。
期待してみて、その期待を裏切らないのは、
それこそyes,mama ok?だったりするのだけれど。
昨日のオキイさんは、音量こそおとなしかったが、
想像をはるかに超えていた。
リッケンのベースの音はかなり好みで、
ものすごくここちよい。
坂さんのピアノもなだらかで好きだ。
シトロバルの音源にもいえるとおもうんだけど、
強靭さの中に秘めた脆さ。
みたいなのをひしひしと感じる楽曲群。さらに名演。
美弥子さんのオルガン・ソロは最高だった。
今回はCX3ではなく、nord electroだった。
個人的にはオキイさんのホームページですでにデモが公開されていた、
「DIVER」がよかった。
その上を行くのは「HERE COMES THE SUN」だ。
後者はシンバルズ時代を髣髴とさせるコード進行で、
オキイレイジ全開だった。
この曲の終わりかな？
オキイさん、もりあがりすぎてめがねが振り落とされた。
またききたい。また見たい。
と、いうかオキイさん、いい声してるなぁ。


オキイレイジ公開インタビューをはさみローズレコードのアーティストによる第二部。
THE SUZANのステージ。
このグループがドつぼだった。
Phewに真っ当な歌唱力をつけて、
ラブ・サイケデリコ？っぽいメロディセンスを足したような感じ。
ギターはほとんど単音。
ベースはリッケン。
そしてドラムは外人。キック、つよい。
なんだか破天荒。ひさしぶりに痺れました。


つづくは未来の国岡山からやってきたというザ・テレパシーズ。
ギターもベースもリッケン！
今夜はマーキーナイト改め「リッケンナイト」って事にしよう。
楽しいパンク。かっこいいパンク。
赤い服もかっこよかった。
そんな感じ。大歓迎！


とりはソカベさん。
ソロになってからは一度も音源を聞いたことが無く、
一発目にはびびった。
あんなにロックになっていたなんて。
そこで僕は一回身を引いてしまった。
3曲目くらいかな？
青春狂想曲が始まった。
僕のソカベさんのイメージはサニーデイしかないので、
これを聴けたのがものすごくうれしかった。
テレフォン・ラヴでは出演者が全員ステージに立ち、
暗い会場で携帯電話を揺らしていた。
オキイさんがなかなか来なくてソカベさんが、
「オキイくんはいないのかー？」とか「俺は待ってるぞ！」とか言ってたのが印象深い。
ついでにこの後オキイさんはダイブした。
ソカベさんのステージが一回終わって、アンコール。
アンコールのときに「アンコール！アンコール！」っていうの初めて見た。
そして始まった「ギター」。
僕は政治批判とかが入ってくると、どうも興ざめしてしまってだめだ。
たとえば、RCサクセションのラブミーテンダーもだめだ。
2曲目やった曲で「少なくともブッシュの為じゃない！」と唄っていて、
少し距離を置いてしまったのだが、
この「ギター」は違った。
染みてきた。
すーっと入ってきて僕の心を少しだけくすぐって、
何をするわけでもなく帰っていった。
「戦争にはちょっと反対さ」
これほどの簡潔な言葉なら僕だって考えるさ。
ってことで入ってきたのかも。


いい音楽に触れられることの悦びを再確認した夜だった。