ラントスターの by さわべ



ワンマンライブ(3年ぶりらしい)にあきとさんと行ってきた。
つまりは男二人。渋谷の真ん中。
学校帰りに直接行ったため、僕は制服のままだったが、
途中の化粧品臭い東急をすり抜け、トイレで着替えてからO-crestへ行った。
運動不足の僕にはとても厳しい5階分の階段を上った先にようやく入り口。
いつもの学校で慣れているはずだが、ぜんぜんだった。


クレストに入ると沖井さんがDJを始めていた。
っていうか、僕らが入ったのは開場してからだいぶ後。
人も結構入っていた。
この規模のライブハウスで見るワンマンなんか久しぶりだ。
いや、Queで空気公団を見たか。
それにしても女性が多い。計らずとも場違いになりかけたが、
ライブが始まればそんなことはお構いなしだった。
高津さんの喉は万全とは言えないが、いつもの倍以上ギターが素晴らしかった。
2曲披露した新曲のうちのひとつ、
「Days」(このタイトルは演奏終了後決まった)での、
坂さんのエレピは痺れた。一つのジャンルでは集約できないほどだった。
河瀬さんはウッドベースがよく似合う人だ。と再確認させられた。
僕は河瀬さんのウッドベースが好きだ。
またセミフォでは「in place of my arms」を弾いてもらいたいものだ。
そしてこの日一番上機嫌だったのはドラムの岡田さん。
終始笑顔を絶やさず、きめ細かいドラムをダイナミックな動きでこなす姿には感動した。
ダイナミックすぎて所々で木片が飛んでいた。
曲は、前回のFeelin' Groovyでも披露された、
最新アルバム「You Are Free」にも収録されていた「Walk Alone」や、
僕もあきとさんも大好きな「落陽とファンファーレ」、
定番「午後の街へ」「夜空のかたすみ」、
初期の「舗道物語」「フォレスト」、
さらには下積み時代の頃のライブナンバーすら披露する、という、
これまでのラントスターの集大成なセットだった。
告知はなかったが、どうやらベスト盤が出るらしい。
アマゾンでは12月8日となっているが、
ここまで告知されないとなると、延期なのだろうか。


とにかく、素晴らしいライブを見せてもらった。
あの空間に入れたことを誇れるときがくるだろうと、
ひそかに思いながら帰った。